タイヤサイズの調べ方と表記の意味


◎ タイヤサイズの調べ方


タイヤサイズはタイヤ本体の側面にあります。製造メーカー名や商品ブランド名などの他に様々な情報の記載があり、タイヤサイズは「195/65R15 91Q」といったかんじで表記が記載されています。タイヤの購入や買取を検討する際はこのタイヤサイズを調べておくとスムーズです。

◎ タイヤサイズ表記の意味


① タイヤ幅


タイヤ幅とはタイヤの断面幅をミリメートルで表記したものです。

②  偏平率(断面の高さ)


幅に対する割合で断面の高さを表しています。タイヤの高さ÷タイヤ幅×100で求めることができます。
数値が小さいほど断面の薄いタイヤ、大きいほど断面の厚いタイヤとなります。
一般的には薄い方が操縦時のレスポンスに優れスポーティ、厚い方が乗り心地がよいという傾向になります。

③  タイヤの構造


Rはラジアル構造を示しています。
一般的に現在の乗用車ではほとんどがラジアル構造を採用しています。

④  タイヤ内径(ホイールのリム径)


ホイールのリムの直径をインチで表記しています。
一般的に「15インチ」や「19インチ」などと呼ばれる数値のことです。

⑤  ロードインデックス


定められた条件下で、タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示した指数です。
タイヤはクルマ本体、乗車定員、荷物の重量を支える必要があり純正状態から下がることは推奨されません。

インチアップなどでタイヤサイズを変更する場合は注意が必要です。

⑥  速度記号


装着しているタイヤで走行可能な速度を示す記号です。
最高速度とはタイヤが既定の条件下で走行することができる最高の速度となります。
法定速度を上回っていることがほとんどなので、サーキットを走る方以外はそのタイヤの運動性能を示すもので高いほど余裕があるという理解をするとよいと思います。

タイヤの製造年週と使用期限・保管


2000年以降の場合、下4桁(例0218)の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字02は週(2桁の数字18は年(2018年)を意味します。

◎ 良いタイヤの保管方法


タイヤは、直射日光、雨及び水、油類、ストーブ等の熱源及び電気火花の出る装置に近い場所を避けて保管することが好ましいです。紫外線・オゾン・油等はタイヤの大敵なんです!
タイヤをホイールセットで保管する場合、乗用車用タイヤでは空気圧を半分程度に下げて平積みするのをおすすめします。室内保管される場合は、床などにタイヤゴム中の薬品がにじみ出て汚す恐れがあるので厚手のダンボールなどを下に敷いた方が良いでしょう。

◎ 保管による性能変化について


適正に保管されたタイヤは、3年間は同等の性能を保つことが確認されています。
考え方によっては製造1~2年経過の商品をアウトレットセール等でお得にお買い物されるのも賢い選択かもしれません。適正な保管でも5年ぐらいが寿命といわれています。
また、冬タイヤを 適正に保管されたタイヤで3年ぐらいが良いといわれています。

タイヤは下取りより買取専門店がお得!


タイヤは普通にゴミとして処理できないシトモノです。タイヤショップでも処分費用がかかるため下取りも少ない、買取専門店の中には最低買取価格がある店もまれにあるのでタイヤは買取がお得!新車外しは人気があるのでなおさら高価買取が期待できる。

インチアップとは ~サイズ変更の極意~

◎ インチアップとは


運動性能向上やドレスアップのためにホイールのリム径を大きくすることです。メリットしてはグリップ性能やコーナリング性能、操舵の応答性の向上といった主に運動性能の向上とホイールの大口径化によるドレスアップ効果が挙げられます。反対にデメリットとしては乗り心地やノイズ性能、転がり抵抗性能低下の恐れがあります。

① サイズ変更の極意 はみだし・干渉をしない


車体からタイヤやホイールがはみ出した状態で走行することは禁止されています。
また走行時やハンドル操作時にフェンダーやタイヤハウス内部などの車体と接触しないようにしなければなりません。

② サイズ変更の極意 タイヤ外径を変えずに


タイヤ外径(円の直径)が変わると、1回転したときに進む距離が変わってしまいます。そのため、速度表示や走行距離表示に影響を及ぼす可能性があります。タイヤサイズを変更するときは外径の変化を最小限に留める必要があります。メーター誤差が大きい場合、保安基準(車検)不適合となる可能性がある。
外径の計算式は下記となります。タイヤ幅と偏平率から断面幅を計算し、リム径をインチからミリメートルに変換し、それぞれを足すと計算上の外径が計算できます。

【計算式】タイヤ幅×偏平率×2+リム径×25.4

③ サイズ変更の極意 荷重指数(ロードインデックス)の確保


標準タイヤよりも荷重指数(ロードインデックス)が下回らないことが重要です。同等またはプラスになるようなタイヤを選択しましょう。タイヤの負荷能力を下げると、タイヤへの負担が大きくなり、快適なドライブや性能が得られないばかりか、極端に下げた場合には強度不足でタイヤに損傷が発生することがあります。

スタッドレスタイヤ知っトク!


スタッドレスタイヤとは


スタッドレスタイヤとは、「スタッド=鋲[ビョウ」」が「レス=ない」タイヤということです。
以前は、タイヤに鋲(びょう)のついたスパイクタイヤが主流でした。
しかし、道路への影響や、路面を削りながら走ることによる粉塵などから使用されなくなりました。
現在では、鋲(びょう)がないスタッドレスタイヤが主流となり、様々な技術の進歩によって日々進化しでいます。冬道をより安全に走行する工夫がなされています。
メーカーは、スタッドレスには独自の技術を用い、ドライバーと同乗者の安全を守る為、より優れた走行性能、制動・グリップ性能を持つスタッドレスタイヤを開発しています。

◎ 夏タイヤとスタッドレスタイヤの違い


スタッドレスタイヤと夏タイヤの大きく異なる点は、「ゴムの質」です。
スタッドレスタイヤのゴムは、過酷な冬道でも性能を発揮する必要があるため、低温域でもしなやかさを保つことができる性質を持っています。
さらに、滑りの原因となる氷上の水膜を除去するための工夫が施されています。

なぜ凍結した道路、冬道はすべるのか


◎ 「滑り」の原因は、”水”


冬道の「滑り」の原因は、路面の氷上にできた水膜です。
水膜は、クルマが氷の上を走ると、車重が氷に圧力をかけ水分が溶け出すことによってできてしまいます。
0℃~-10℃で水は溶け出しやすく最も滑りやすい状態になります。温度がさらに低い状態であれば逆に水は溶け出しにくく滑りにくくもなります。

◎ ”水”以外での「滑り」を誘発する要素とは


温度が下がると水は溶け出しにくくなりますが、ゴムの性質上、低温で硬くなってしまうと滑りやすくなります。
本来、凹凸あるゴムの表面は、柔軟に路面に密着し接地面積を増やすことでグリップ力を維持しています。
しかし、低温時に硬化したゴムは、路面に密着しにくくなってしまい接地面積の減少につながり、「滑り」を誘発してしまいます。

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